どんぐり君とおにぎり君の読書日記

こども(男子×2)と母による、本のブックレビューです。読んだ絵本・児童書・学習漫画などの簡単な内容、あらすじ、感想、私的おすすめ・まとめをご紹介。

作・ジョン・クラッセンさん、訳・長谷川義史さん「どこいったん」を読みました。 ~原作英語→関西弁の絵本。「どこいったん」。読後に余韻が残る不思議な作品。

作・ジョン・クラッセンさん、訳・長谷川義史さん「どこいったん」を読みました。 

どこいったん

どこいったん

 

 内容・あらすじ

くまくんがお気に入りの赤い三角のぼうしを探しています。
「どこいったん」
他の動物たちに聞いてみたけど、みなは口々に知らないと言います。

たくさんの動物たちに聞き回ったあと、くまくんははたと気づきます。
何かうしろめたそうな感じで返事をしていたやつがいたな。
さてはあいつ。
最後は……
大阪弁で語られる、独特のテンポのお話です。

幼児受け★★★★

どこいったん、のことばのリズムが気に入った様子。
こういうラストは嫌いじゃないタイプ。

母の感想

英語と関西弁のコラボレーション

原作は英語の絵本。
しかし関西弁の訳が不思議にマッチした絵本です。
関西弁で訳されるとクマがなんとなくおっさんぽく見えてくる。

訳者さんの腕のも大きいような気がします。
この作品の役者さんは、長谷川 義史さん。
絵本作家さんで、パンやのろくちゃんシリーズなどたくさんの作品がされている方です。 

パンやのろくちゃん うんとね (おひさまのほん)

パンやのろくちゃん うんとね (おひさまのほん)

 

シュールなオチ

ラストのオチが非常にシュールで、タイトルが二度効きます。
これは大人向きの絵本と言える感想もありますが、どうでしょう。
こどももこのラストに不思議な感情を持ったようです。

おすすめ度★★★★★

絵本のイラストのアート性、関西弁との絶妙な取り合わせ、そして意外でシュールなラスト。

ごくごく短いお話ではあるのですが、独特の世界観が確立されている感を感じました。引き込まれます。

ジョン・クラッセンさんと長谷川義史さんのコラボ作品全3作。

ジョンクラッセんさんと長谷川さんの、ちょっぴり不思議な雰囲気の関西弁絵本は全3作(どれも帽子がキーアイテムのようです)。

どこいったん

どこいったん

 
ちがうねん

ちがうねん

 
みつけてん

みつけてん

 

3冊セットや、

ジョン・クラッセンのぼうしシリーズ絵本

ジョン・クラッセンのぼうしシリーズ絵本

 

原文英語バージョンも読んでみたいです。
(英語ではどう書かれているのか気になる )

Jon Klassen's Hat Box

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  • 作者:Klassen, Jon
  • 発売日: 2019/10/08
  • メディア: ハードカバー