富安陽子さんの「まゆとおに」を読みました。
内容・あらすじ
山姥の娘まゆは、ある日鬼に会います。鬼はまゆを煮て食べようとお湯を沸かしはじめます。まゆはそうとは知らず、薪の山を作ったり、かまどの石を積んだり、手伝います。その怪力に驚いた鬼も、鍋のお湯が沸くころには、もうすぐまゆを食べられるとにんまり。ところがお湯が沸くと、風呂を沸かしているとばかり思っているまゆは、「お先にどうぞ」と言うなり、鬼を鍋に放り込んでしまいます……。(Amazon内容紹介より)
幼児受け★★★★
まゆのちからもちっぷりがお気に入り
小学校低学年受け★★★
感想
「女の子とオニ」という固定観念を一掃
1人で遊んでいる女の子のところにオニがやってくる。
鬼はお腹を空かせていて、女の子を食べようとたくらむ。
ああ、危ない! このままではまゆはたべられてしまう!!
という物語のはじまりを、まゆがひっくり返します。
まゆのイラストがとてもかわいい
この最初のトリックには絵が一役買っています。
まゆの絵が、とてもかわいいのです。
まさかこのまゆが力もちとは……
おすすめ度★★★★
オニ、山姥という日本古来のキャラクターの中に意外性がある絵本。
まゆのギャップに驚かされ、しかしかわいいまゆにいやされます。
やまんばのむすめ まゆのおはなしシリーズまとめ
やまんばのむすめ まゆのおはなしは本作のほかにも出版されています。
福音館書店のHPには4冊紹介されています。
そのほか2冊、全6冊見つけました。
また、やまんばのお母さんとまゆが活躍する短編は、2000年に刊行された童話集『やまんば山のモッコたち』にまとめて収録されているそうです。
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