どんぐり君とおにぎり君の読書日記

こども(男子×2)と母による、本のブックレビューです。読んだ絵本・児童書・学習漫画などの簡単な内容、あらすじ、感想、私的おすすめ・まとめをご紹介。

工藤ノリコさんの「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」を読みました。~「絵本」から「読み物」への橋渡しとなるとして、一年生へのプレゼントにおすすめの本

 

工藤ノリコさんの「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」を読みました。

ノラネコぐんだんと海の果ての怪物 (コドモエのほん)
 

内容・あらすじ

累計150万部突破の大人気絵本シリーズ初の<読み物>が登場!

むかし あるところに、ノラネコぐんだんが いました。

ある朝、海辺で虹色に光る貝がらを見つけたノラネコたち。
「ニャー、なんてきれい! 」とその貝がらを拾ったことが、あの波乱万丈の冒険の幕開けになるとは……。

作者の工藤ノリコさんが「子どもたちに本の楽しさを伝えたい」と、
みんなになじみのあるノラネコぐんだんを主役にして、
「絵本」から「読み物」への橋渡しとなる作品を作ってくれました。

手に汗握る、はじめての冒険物語!感想
(Amazon内容紹介より)

アマゾンの内容紹介にあるように、「絵本」から「読み物」への橋渡しとなる作品。
絵本に比べて字は多く今少ないですが、語り口は絵本が成長した物語風。
未就学児に少し時間をとって、飽きずに読んであげられる長さです。
小学校低学年の子が初めてよむ読み物としてちょうどよい長さの本です。

幼児受け★★★★

最後まで聞いてくれました。
ときどき出てくるイラストで内容を確認しながら聞いていた模様です。
幼児にとっては、普段のノラネコぐんだんの絵本の方が好みのようです。
ちょっと頭を使ったかな。

小学校低学年受け★★★★

1人で全部読んでくれました。
程よい長さで、冒険も楽しかった様子。

母の感想

「絵本」から「読み物」への橋渡しとして、ベスト

未就学児の間は絵本を読み聞かせ、
小学校になったらさぁ、あとは勝手に1人で読んでというわけにもいかず、
この時期に良い本を求めていました。
橋渡しとして活躍するのはかいけつゾロリがあまりに著名ですが、ではそれ以外は?

小学校低学年が自分で読んでくれる本の初歩として、明確に設計されている本は意外と少ないのかもしれません。

本書は、字の量、絵の量、ことばの使い方、そのあたりよく考慮されているなと感じました。

ここまでくるとネコたちの個性が気になってはくる

物語の主人公は8匹のノラネコぐんだん。
ノラネコぐんだんはいつも集団で同じ行動をとり、同じ思考をするように描かれています。
しかし読み物となってくると、もしかしたら8匹の中で1人だけ食いしん坊がいたり、8匹の中で1人だけ正義感のある子がいたりしないのかな、8匹が5対3に分かれてけんかしたりしないのかな、なんて考えてしまいました。

しかしそうすると8匹に名前が必要になり、物語の理解は少々困難になりそうです。
この本はあくまで、絵本の延長線上にあり、そしてこのシリーズは、ネコが8匹一体にかかれているところがまた味なのでしょうね。

おすすめ度★★★★★

絵本から読み物の世界に旅たつ、小学校1年生の子どもへのプレゼントにお勧めの本です。

 

ノラネコぐんだんと海の果ての怪物 (コドモエのほん)