作・木村研さん、絵・村上 康成さんの「999ひきのきょうだいのはるですよ」を読みました。
内容・あらすじ
ぐーすーぴー。ぐーすーぴー。
999匹の長男のお兄ちゃんはお昼寝が大好き。
でも、春はお兄ちゃんのほかにも寝ている生き物がたくさんいます。
999匹の兄弟は冬眠している生き物たちを起こしてまわります。
ところが、まだ誰かの寝息が聞こえます。
999匹の兄弟はお寝坊さんの生き物の尻尾を引っ張ってみました。
するとそれは……
幼児受け★★★★★
ぐーすーぴーという擬音、そして、お昼寝が大好きで、ちょっぴりのんびり屋さんのお兄ちゃんのキャラクターが気に入った模様。
繰返し読んでます。
感想
「お兄ちゃん」の固定観念からはずれた、体の大きなのんびり屋さんというキャラクター
普通のお話ならば、弟を助けたり、リーダーシップを取ったりして、お兄ちゃんはしっかり者に描かれるもの。
しかし、本作のお兄ちゃんはいつも一番最後まで寝ている、のんびり屋さんです。
でも体は大きく力はあります。
「お兄ちゃん」の固定観念から外れているところが印象に残ります。
お兄ちゃんだからって別にしっかりしてなくたっていい。
長子に、「上の子らしさ」を求めすぎないようにしなければ、その子らしさを尊重してあげなければと戒められたような気がしました。
おすすめ度★★★★
かえるを主人公に、冬眠からさめる生き物を描いた本。
のんびり屋さんのお兄ちゃんのキャラクターはこれまでに出会ったことがなく、「ぐーすーぴー」という擬音とともに印象に残ります。
イラストの子どもウケもよかったです。
999ひきシリーズは全5冊
999ひききょうだいはシリーズもので、これまでに5冊見つけました。
999ひきのきょうだい
999ひきのきょうだいのおひっこし
999ひきのきょうだいのはるですよ
999ひきのきょうだいのおとうと
999ひきのきょうだいのほしをさがしに
のんびりやさんのお兄ちゃんのキャラクターがいきた、ほのぼのあたたかたな物語です。
がんばりやさんのお兄ちゃんへのプレゼントに、よいかもしれませんね